DMM 3Dプリントにデータを提供&出品しました
ファーイーストガジェットのpです。 DMMの3Dプリンター出力サービス「DMM3Dプリント」がテレビCMでも話題ですが、 実はファーイーストガジェットはいくつか作例を提供しています。
- iPhoneグリップ
http://make.dmm.com/makingreport/4/ - たこ型コードケース
http://make.dmm.com/makingreport/5/ - まつげメガネ
http://make.dmm.com/makingreport/9/
などなど・・
このDMM3Dプリントで先日、クリエイターズマーケットが始まりました。 誰でも自分のデザインをDMMの3Dプリントで売れるサービスです。 ファーイーストガジェットも、一般公開に先んじて出品しています!
- スカルイヤホンホルダー
http://make.dmm.com/item/6334/
今回はアイディア出しから出品までのレポートをご紹介したいと思います。
デザインや3Dプリントに興味のある方はぜひ参考を・・
STEP.1 アイディア出し
まずは良いアイディアがなければ何も始まりません。
私たちが考える条件は以下のようなものでした。
ガジェット
「ガジェット」を名乗っているだけあり、私たちの作品がいわゆるガジェットであることは必須です。 ガジェットというと、最近の流行で言えばスマホやタブレットのグッズが想像されますが・・今回は、イヤホンに着目しました。
価格を抑える
どんな形状でもつくれるとはいえ、3Dプリントサービスで作られる作品は通常の工業製品よりやはり高価です。3Dプリント作品の価格で多くを占めるのは、その材料費。そのため一般的なスマホグッズになるべく近い感覚で買ってもらえるには適切なサイズ・形状を検討する必要がありました。
キャッチーさ
また、高くても欲しいと思ってもらえるようなキャッチーさが大事です。
今回の場合、100円ショップでも購入できるような実用品然とした作品より、ある程度特定の層の人がこれだ!と思ってもらえるようなオリジナリティーや遊びのある見た目とテーマを心がけました。
STEP.2 デザイン
アイディアが決まっても、具体的な形にしていくのはなかなか大変です。
ケーブルを巻き取り、留める基本構造、胸元でドクロらしく見える形、適度なサイズ、1パーツで成立させること・・・
構造を考えるためにまず手書きでサムネイルスケッチを何枚も描きました。
3Dソフトでも形状を考えることはできますが、なんでもできる反面、考えがまとまりにくかったり、ハッとするようなシンプルな構造に落とし込むことが難しいことがあります。
3Dモデリングに入る前に、ある程度紙上で形を追い込むことをおすすめします。
STEP.3 試作
考えている形状が本当に機能するかは、やはり実際に試すのが一番です。
スチレンボードを使い、簡単な機能モデルをつくり検証しました。つくってみてダメなら考え直し・・・試作とデザインを何度か行き来して完成度を高めます。
本来なら3Dプリンティングこそが試作のために使用されるものだと思いますが、
残念ながら手元に3Dプリンターがありません・・
STEP.4 モデリング
魅力的な形、十分に機能する構造はここでようやく決定されるといっていいでしょう。
微妙な数値を吟味しながら仕上げていきます。
モデリングはデザインCADであるライノセラスで行いました。
※ちなみにライノセラスは本格的なCADとしては破格の安さですがそれでも数十万します。趣味程度に使うならautodesk社のフリーソフト、123Dがおすすめですよ。
DMM上に作例としてアップしている作品は123Dで制作してます(ぜひサイト上のレポートご覧ください!)。
モデリングの際にポイントとなったのは、
ケーブルが巻取れる十分なスペースの確保、ケーブルを留める部分の隙間
まず、商品としてきちんと機能することが第一です。
十分な強度を確保できる最薄の肉厚
価格を抑える努力です(実際の強度を確認できるともっとよいのですが)!
ユーモラスな表情
デザインの印象を決める一番重要なポイントですね。
これでデータは完成です!
STEP.5 アップロード・出品
ユーザー登録をし、データのアップロードとともに材料やロイヤリティー(制作者に支払われるデザイン料)を決めます。商品説明にはなるべく商品の雰囲気が伝わる売り文句を添えました。
ただ、アップして頂いた画像にケーブルを巻き取ったところがないので、せっかくの機能がわからない人が多いかもしれません・・皆さんはこのようなミスがないよう。
以上です!少しは参考になったでしょうか?
正直に言えばもっと多くの人に見て(さらに売れて)欲しいと思い記事を書きました(笑)
しかしCADでデザインしたものが実物になるという行為が身近になったことは大変画期的です。みなさんもぜひこれをチャンスに試してみては!
ファーイーストガジェットではWebサイトにてMac用の商品Ps/Aiショートカットステッカーを販売中です。
ぜひこちらもチェック下さい。
http://www.fareast-gadget.com/psaishortcutsticker.html
- 作者: 是枝靖久
- 出版社/メーカー: ラトルズ
- 発売日: 2013/08/01
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
あなたがプレゼンに自信を持てない理由
こんにちは、
ファーイーストガジェットのpです。
今回はプレゼンについて・・
あなたはプレゼンテーションが得意なほうですか?
プレゼンが苦手だという人は多いと思います。 もし、努力はしているが一向に良くならないとお悩みであれば、それにはちょっとした意識変革が必要だと私は考えます。 それは、 プレゼンテーションは「技術」ではないということです。
プレゼンの良し悪しを決めるのは
プレゼンで緊張しないコツだとか、こうすれば失敗しないとか、あるいは見やすいパワポの作り方なんてハウツーをよく見かけますが、私はこうしたハウツーとは距離を置いています。 どれもそれなりの効果はあるとは思いますが、これらのハウツーは本質的ではなく、本当の意味でプレゼンテーションが上手くなることとは異なるからです。
多くの人は、伝える技術がないからプレゼンがうまくいかないと考えていると思います。 しかし、それは誤解です。 私の経験では、プレゼンテーションの良し悪しを決めるのは「提案内容」そのものです。 意識すべきは技術のほうではなく提案内容なのです。
提案内容への意識→良いプレゼン
提案内容を意識するなんて当たり前だろう!と思われるかもしれませんが、結局は良いプレゼンには良い提案というのが最低条件であり、それを100%ありのまま伝えきることが重要なのです。
そして、過不足なく100%伝えきる方法は、自分が取り組んでいる課題と、自分の提案、そして提案する相手のことをどれだけ深く考え、理解しているか、ということに尽きます。よく理解しているから、どういう表現が適切かがわかる、どんな質問にも答えられる、自信が持てて、堂々と発表できるのです。パワポをこうすれば良くなる、こう話せば印象がいい、というようなハウツーはいかにもテンプレで乱暴だということがわかると思います。あなたの提案する内容とそのハウツーに論理的なつながりは何もないのです。
また、深く考え理解することは、実はその提案自体をより良い提案にブラッシュアップしていく行為とイコールなのです。プレゼンを意識することで提案内容もどんどん良くなる正のスパイラルです。
その道のプロになれば、結果はついてくる
小手先のテクニックを磨くことで多少伝わりやすくはなるかもしれません。しかし、そもそも伝わりにくいプレゼンをしている時点で提案している内容自体あまり芳しいものではないことに気づくべきだと思います。
むしろ、良い提案を考えたその結果として良いプレゼンテーションが生まれるというのが正しい認識でしょう。地道に経験を重ね、その道のプロとしてのスキルを身につけることが、結果としてプレゼンの成功につながるということですね。
ファーイーストガジェット
pでした。
Mac用「Ps / Ai ショートカットステッカー」好評販売中‥
notソフトウェアbutプロダクト。iOS7の角丸から見えたAppleのUIデザイン変化
iOS7が発表され、Appleのデザインを統括するジョナサンアイブがUIまで関わったことが今回話題となっています。 特にフラットデザインの採用とアイコンのビジュアルが物議を醸していますが、それはさておき、小さいながら重大な違いが。 アイコンの角丸。じっくり見る必要があります。
角丸が滑らかに。・・?
今回、ホーム画面のアイコンにはグリッドデザインが採用されたということで早くもテンプレートを提供する方まであらわれています。
早くも登場!iOS7用のアイコンのテンプレート素材 -Template for iOS 7 App Icons - coliss
この記事の最後、注意して読むと・・
"新しい角丸は滑らかに"
つまり、単純な円の弧を使ったアールではなくなっています。こちら、プロダクトデザインの業界では通例となっている、アプローチRという技術が、新たに採用されています。
アプローチRとは・・・より自然なカーブを描く手法
アプローチRについては、下記のページが詳しいです。
3Dデジタルツールと立体造形 第7回:複合カーブのコントロール その2 - pdweb.jp
見ての通り、これ、もとはプロダクトデザイナー向けの技法です。単純な角R(角丸)だとモデルのシルエットが曲線から直線に切り替わる点で激しく変化してしまうのを、自然なラインで処理するために使用されます。iPhoneなどのApple製品もこの曲線で描かれています。 ホームボタンのアイコンも、物体としてより自然な存在として処理するために、このようなディテールが加えられたということですね。
ちなみにアプローチRの描き方は、クロソイド曲線という数学がベースになっています。高速道路のジャンクションなどにも採用されていて、カーブの末端で極端な力がかからない効果があります。
クロソイド曲線 - T's Page http://www2s.biglobe.ne.jp/~tsu_home/road/my_road2.htm
ソフトウェアデザインに取り込まれはじめたプロダクトデザイン的発想
今回のデザイン刷新は、仮想空間的なモチーフから、現実のプロダクトと画面をシームレスにつなぐ表現に変化したことが興味深い点だと私は考えます。 プロダクトデザインの一部として、ソフトウェアデザインも一体化をする実験をジョナサンアイブは行っているのではないか?その片鱗が細部からも発見できることは、その意気込みが本物であることを感じます。
アプローチRの描き方、研究しませんか?
以上、新しく採用されたアプローチRですが、実際描くとなると、悩ましいです。PhotoshopやIllustratorで、これを手軽に描く方法はあるんでしょうか? ぜひ、今回気がついた皆さんといっしょに考えたいです・・ アイディア、お待ちしてます。
ファーイーストガジェット
masarutakeでした。
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人生をブログに変換する必要があるワケ 1つめ
Webにはずいぶんお世話になってきました。
困ったことがあれば、なんとなーく検索して、
なんとなーく答えが見つかっちゃう。
そんなとき行き着くのは、だいたいが誰かの書いたブログ記事でした。
メーカーやメディアの提供する記事ではないことがほとんど。
同じことに悩んでるいる人はいるもんだ!しかも解決しちゃってるんだ!
しかもそれを惜しみなく提供するなんて!
世の中いい人だらけですね。ラブ&ピースですね。
the.hatenablog.com
ようやく気がつきました。
ブログは誰かの人生の足跡そのもの。
だけど、それだけじゃないんですね。私のつまづいた跡は、
きっと誰かの役に立たつ跡。いつかの誰かが見つける足跡。
私も何かの役に立てば。
これぞブログ。
しばらくはiPadのことを書きます。
見渡す限り、意外と友人・知人
もったいない使われ方をしている存在になっていることが多いので、最近あれあれーと思うことが。
iPad miniも、ちょうど今から発表されるようなので、
ここらでちょっとまとめたい・・
ブログがもっと続いたら、
自分のつくったものについても、書けるようになるといいな。